
朝ドラや大河も見ることはあるけど、夜ドラの雰囲気が一番好きかも。
宇宙から地球を見てみたい
「いつか、無重力の宙で」は、高校生の時に天文部だった4人の女性が、大人になって再会する話。
「宇宙から地球を見たい」という夢をかなえるため、再び4人で集まり始めます。
実際に宇宙へ行くのは難しいけど、自分たちで作った人工衛星を宇宙へ飛ばして、搭載したカメラで撮影しよう。
1人では無理でも、4人ならできる。
紆余曲折ありながらも、確実に夢に近づいていきます。
このドラマのテーマは「二回目の青春」だそうで、一回目の青春を知っている、味わったことのある大人たちにささるストーリーだと思います。
私もぐさっとささった一人です。
高校の同級生って一緒に青春を過ごしたから、会うとそのころの思い出がよみがえるし気持ちも戻る気がするんだけど、確実にそれぞれ別の場所で過ごした期間があって。
歳を重ねるにつれ、お互い話す内容にも相槌をうつにも気を使う場面が増えたように思います。
どんなに仲の良かった友だちでも。
結婚したしていない、離婚したしていない、正社員かそれ以外か、子どもがいるいない、子どもは男か女か、1人か2人かそれ以上か…きりがないです。
少し前までは、そこまで気を使わずに、気を使われずに、何も考えずに済んでいた気がするのだけれど。
アラフォーにもなると、軽々しく言えないことが多すぎる。
だから会うこと、連絡を取り合うことが億劫になってくる。
お互いどんな状況だろうと気を使わないのが本当の「親友」なんだろうな。
そう考えると私には親友っていないのかもしれない。
もっと年を重ねて乗り越えると、またお互い気を使わずに話せるようになるだろうか。
…話がそれました。
ドラマの4人は、たしか30歳くらいだったはずで、やはりそれぞれ事情がある。
だから最初は人工衛星なんて無理だって言い合っていたし、作るって決めてからも何度も衝突して、あきらめそうになる。
それでも、周りに頼って、話し合って解決して、なんとか夢に向かって走り続けている。
まぁ、ドラマだからな。なんて思っちゃう自分はもう十分けがれた大人ですね。
ドラマはドラマで、現実とは違う世界であってほしい。
現実とは違うから、見たくなるのがドラマだと思う。
「うさぎのひかり」
ドラマ主題歌は、吉澤嘉代子さんの「うさぎのひかり」。
このタイトルも歌詞も、ドラマを見ているとあぁ……ってなります。
ジャケットは宇宙飛行士のうさぎのイラスト。
手足?の長さや傾斜角度、ふわっと浮いて漂っている感じがかわいいです。
冒頭、アコギの弦が擦れる「キュ」って音で切なさ倍増。
ハープやドラム、コーラスなどが加わりどんどん空間が広がっていく。
楽器の音の奥で、宇宙と交信しているような、星の輝きを表すような、キラキラした音が聴こえます。
熱い涙よもう自由だよ
物語の中では
ここから間奏への流れがたまらないです。
特に「もう自由だよ」の歌い方、ライブじゃなく音源で感情の入り具合がここまで伝わるのもすごいなぁ。
透き通ったやさしい声だけど、芯の強さを感じます。
ただ「自由だよ」じゃなくて、「もう」ってついているのがまた…。
「もう」にこれまでの苦しみ、自由にできなかった、なれなかったもどかしさが全部詰まっている感じがします。
いつかのわたしに伝えてあげたい
いつかのわたしを迎えにいきたい
この辺の歌詞も好きです。
あのころの自分に会えるなら、言いたい事、伝えたいことが山ほどあります。
「うさぎのひかり」は、ドラマに重ねても、自分自身に重ねてもぐっときます。
この先10年、20年たってからも、またあらためて聴きたい曲です。
すでにドラマは終盤、おそらく人工衛星をとばすのは成功するだろうと予想できますが、そこからの景色とか、みんなの表情とか想像するだけでもう…。
きっと最終回は、涙なしには見られないと思います。
人工衛星から地球を見た時、主人公たちがどんな言葉を発するのかも気になります。
ずっと夢を追っていてほしいような、終わってほしくない気持ちもありますが、次期の夜ドラ「ひらやすみ」の情報もちらほら出ていて…そちらもとても楽しみです。
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