
今日は、大好きだった祖母の思い出と、命日が近づくと思い出す曲について。
私の父方の祖母は、ある日急に亡くなりました。
直前まで元気だったのに、祖母の家のリビングで倒れたそうです。
母から知らせを受けて、その日の仕事を終わらせて急いで地元へ向かいました。
着いたとき、すでに祖母は棺の中でした。
父が、顔の部分を開けて見せてくれました。
眠っているみたいでした。
祖母は近くに住んでいたので、私をとてもかわいがってくれました。
小さいころはよく面倒を見てくれたりお菓子をくれたり。
両親の次に、そばにいてくれた存在でした。
一緒に旅行へ行ったのも良い思い出です。
祖母はいつも笑顔で、怒っているところや不機嫌なところを見た記憶がないかも。
大きくなってからはあまり会えなくなってしまったけれど、会えばいろんな話をして、帰るときにはお小遣いをくれました。
事前に準備してくれていたお小遣いの封筒には、「元気でがんばってね」などいつも手書きの手紙が添えられていました。
達筆すぎて、たまになんて書いてあるのか読めないこともあったな。
私が二十歳になったころ、いつもの手紙やお小遣いと一緒に小さな包みを渡されました。
中身は小さな鏡と口紅ケース。
金属でできていて、すてきな模様がついていました。
祖母は「何かでもらった安物、いらないかもしれないけど」みたいに言っていました。
その時私はまだ若かったし、自分が普段使っているもの・好みのものと違ったから、それを見て少々戸惑いました。
お礼もちゃんと言えたのか…覚えてません…。
とりあえず実家のクローゼットにずっとしまっていたのを、祖母が亡くなったときに出してみました。
手紙もいくつか残っていて、久しぶりに読むと、涙があふれました。
こんなに急に会えなくなるなんて思ってなかったから、もっと話したかったな、私も手紙を書けばよかったな、たくさんやさしくしてもらった分、やさしくしてあげたかったなって。
手紙と鏡と口紅ケースは、形見として大切にしようと決めました。
今見ると、あのころよりもさらに素敵に見える。
「朝が来る前に」
秦基博さんの「朝が来る前に」は、祖母のお葬式が一通り終わって、自宅へ帰る電車の中で聴いた曲。
他にも色んな曲を聴いていたはずだけど、これを聴いてまた泣いてしまいました。
幸いその電車は、向かい合わせではなくみんなが進行方向を向くタイプの座席。
2人席の隣には誰もいなかったし、誰にも見られずに、しくしく涙を流しました。
旅立つときの、前向きな別れの曲だと思います。
男女の別れの曲かもしれないけど、聴きながら祖母との思い出がよみがえりました。
そして明日も仕事だ、切り替えて前へ進まなきゃ、と思わせてくれました。
もう何年もたっているのに、祖母の命日が近づくと、この曲を思い出します。
そしてテレビなどでこの曲を聴くと、祖母を思い出します。
